FX投資というのは為替価格の安い時に買い、高くなったら売って儲ける取引ということは周知されてきています。ただ、一般市民には基本的な注文方法まで把握している人はそれほど多くありません。FX投資における注文方法には主に「指値注文」、「成行注文」、「逆指値注文」の3つがあります。

●指値注文
指値注文というのは、自分が希望する価格で注文を出します。価格を指定するため、資金計画を立てやすくなります。例えば、米ドル/円を『110円なら買いたい』と思った時に、110円の指値で注文を出します。その場合、為替が110円になると買いポジションが持てます。当然、110円にならなければ注文が成立しません。逆に、110円で売りたい場合は、110円の指値で売り注文を出します。

このように、指値注文は現在よりも有利な状況の時だけ注文の成立するというのが特徴です。従って、指値注文の場合は現在の為替価格より不利な価格での注文は無効です。例えば、相場価格が108円の時に110円の買いの指値注文はできませんし、106円の売りの指値注文もできません。

ちなみに、買いの指値注文は相場が高騰傾向にある時に出すと利益を取り損ね、売りの指値注文は相場が下落傾向にある時に出すと損失が拡大します。従って、相場の流れを的確に判断する必要があります。なお、指値注文の場合は当日や2週間などと期日を指定して注文できますが、注文の有効期間が定められており、有効期間が過ぎると失効します。

●成行注文
成行注文は価格を指定せずに、その時点の相場価格で売買する注文であり、成立することを最優先にした注文方法です。成行注文のメリットは相場が急騰している時や急落している時に即座に注文が通るため、値動きの流れに乗り遅れずに済みます。

なお、成行注文は早い者勝ちの注文でもあるため、確認した時の相場価格より違った価格で売買されることが少なくありません。この誤差をスリッページと言います。

ところで、成行注文と指値注文の取引価格が同じになることがあり得ますが、その場合は成行注文が優先されます。

●逆指値注文
逆指値注文はその名の通り、指値注文の逆パターンの注文方法です。つまり、指値注文は現在より有利な価格を指定して注文を出しますが、逆指値注文は現在より不利な価格を指定して注文を出します。

例えば、為替相場が108円の時に110円の買い注文を出し、106円の売り注文を出します。あえて逆指値注文を行うのは損切りなど、ポジションの処理が目的です。例えば、買いポジションに含み損が発生している時に、この価格以上相場が下落するなら処分する、として下落した時に売りの逆指値注文を出します。

なお、指値注文と逆指値注文の違いとして、指値注文は指定価格以外で注文が成立することはありませんが、逆指値注文は指定した価格になった時点で成行注文で売買されます。そのため、スリッページの起きる可能性があります。